サウナマシーン寺田

元サラリーマンによるサウナ絵日記

単発サウナレビュー 富山 スパ・アルプス

 

 7月の頭ぐらいだっただろうか。前の会社の最終出社を終え、頭の中がお花畑ムードだったころ、北陸・信州旅行へ行ったついでに富山の有名サウナ「スパ・アルプス」を訪問した。当時は会社をやめた解放感に舞い上がっていた部分も有って記事にし損ねていたが、流石に最終出社から1か月以上も経過して、現実感と将来への不安がじわじわと押し寄せてきたところで、楽しかったことを思い出すついでに記事にしていきたいと思う。

 

■施設URL

 富山・カプセルホテル【公式】スパ・アルプス | 1泊2,500円~ (sauna-alps.com)

 

■評価

サウナ室     ★★★★☆ 95~100℃ 巨大なサウナストーン

水風呂      ★★★★★ 16℃ 天然水飲み放題

暖かい風呂    ★★★★☆ 40~42℃ 敢えて主張は無し

ととのい場所   ★★★★☆ 10席 ほど

ホスピタリティ  ★★★★★ 食堂◎ グッズも豊富

 

以下詳細を書いていきます。

 

■コメント

 

アクセス

 東京から車を走らせること約5~6時間。富山市内の市街地に存在するカプセルホテル型のサウナ。サウナ施設としては上記に記載した様に申し分のないスペックを誇っているが、関東からの移動時間を考慮すると、こちらの施設訪問以外にも目的を作っておくのをオススメしたい。車で行く場合は、信州も経由するので温泉街への寄り道推奨。長野・岐阜辺りで一泊して一休みしてから向かうのもアリ。「いや私は新幹線で行きます、、」ていう場合はもうこの話終わりだよ。

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地図詳細

施設詳細

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飾り気の無い、貫禄のある佇まい
サウナ室

 サウナ室は1つ。扉を開けると、中央にサウナヒーター(ストーンタイプ)、その左右に席が設置されている。席は傾斜が急で、横浜スタジアムの内野席ぐらい段になっている。特に最上段は激熱で、幸福な気分になる。

 ヒーター部のサウナストーンは他のサウナ施設の比にはならないぐらい一つ一つが角ばっていて大きい。まるで川の上流の巨石を見ている様。あいにく昼間の時間での訪問だったため、この巨石から奏でられるロウリュを楽しむことが出来なかったが、それでも人が少なく、静寂なサウナ室の雰囲気は最高だった。以下にロウリュ時間の詳細のリンクを貼っておくので、次回はきちんと事前に確認してから伺いたいもの。

 

『サウナブーム到来』ロウリュ・アウフグース・熱波実施店です | 新着情報【公式】スパ・アルプス | 富山・カプセルホテル (sauna-alps.com)

 

 サウナの温度に関しては時間帯によってかなり温度にばらつきがあり、温度計は90~100℃の表示をうろちょろしていた。高い温度であることに越したことはないが、水風呂(後述)が比較的マイルドな設定のため、90度以上であれば十分楽しむことが出来る。

 

水風呂

 こちらの施設の目玉。北アルプスが育んだ良質な天然水(軟水?)が100%使用されている。温度は16℃ほどで優しめの設定。かなり大きく、20人以上でも余裕で入れるぐらいの大きさ。

 入った瞬間に身体が包みこまれる様な感覚に誘われる。富士山系の天然水水風呂は静岡の「しきじ」、山梨の「ホテルマウント富士」などで体感したことがあったが、北アルプス系のそれは一味違う。

 まず圧倒的に違うのはその味。完全にプラシーボだろうというツッコミは置いておいて、富士山系と比較するとストレートで脚色の無い味の印象を受けた。甘味などはあまり感じない。オーディオで言うとHi-Fiな感じと表現した方が良いだろうか。

 スパ・アルプスの水風呂では飲料用のノズルから常時勢いよく天然水が噴射されていて、そこに口を持っていくだけでゴクゴクと味わうことができる。他の施設の天然水水風呂では、自分の手を柄杓状にして水を汲んで飲む格好になるが、スパ・アルプスではその手間のかかる工程が必要無い。ノズルに向けて口を開けてアホ面をするだけで、問答無用で大量の天然水が口内に注入されるのである。

 そして、入浴したときの感覚も最高だ。天然水水風呂なので包みこまれる感覚になるのだが、先述した様にHi-Fi系の味なので心が洗われる様な、素直な肌触りが特徴的である。その真っ直ぐな感覚は、心の粗を洗い落してくれる様な清めの効果がある様に感じた。なにがともあれ、飲んで美味しい、入って気持ちいいの二段構えの非常にレベルの高い天然水水風呂である。

 

暖かい風呂

 暖かい風呂に関しては、水風呂の隣に1つ。こちらは水風呂よりも面積が大きく、ゆったりと浸かることができる。構造もかなりシンプルで、飾り気がない。サウナ・水風呂に主役を託したと言っているかの様な謙虚な佇まい。この謙虚さは日常生活での立ち振る舞いを考える上でも非常に参考になるところが大きいだろう。

 

ととのい場所

 浴室内にちょこちょこ座る場所があり、浴室外のちょっとした庭園に椅子が5脚ほど置かれている。この庭園がまたこじんまりとしており且つシンプルでいい。室外機が置かれていて若干ゴーゴーとした音がするのだが、なにかおばあちゃんの家の庭の様な安心感がある。天然水水風呂に洗われて真人間になった後、この庭園で幼き頃の自分に思いを馳せるのもアリなのではないだろうか。

 

ホスピタリティ

 タオルが自由に使えたり、オリジナルグッズが豊富だったり、店員さんが親切だったりでかなり充実している。

 個人的には食堂の質が特に高いと感じた。メニューが豊富で、味も非常に満足できる。特に、富山県という場所柄もあって魚系のメニューの数が非常に多い。「本日のお刺身」というメニューがあったのでそれを頂いた。ネタはブリ。温浴施設とは思えないぐらいの良質な味に感動した。富山ブラックラーメンなどのご当地メニューも充実している。

 次回はカプセルホテルに宿泊しつつ、お酒も入れてフルコースを楽しんでみたいと思う。

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ブリの刺身

 

■まとめ

 雪が積もる前にもう一度行きたいなあ、、