サウナマシーン寺田

元サラリーマンによるサウナ絵日記

喫煙経歴紹介(タバコとの出会いから卒煙に至るまで)

 

 先日、禁煙を開始してから半年が過ぎた。もうタバコを吸いたいなんて思うことは無くなり、味や感覚すら忘れつつある。喫煙生活は実に6年以上に及んだ。

 酒をのんで気持ちいい気分になっているので、どのようにしてタバコに出会ったのか、そしてそれをどう楽しんでいたのか、最終的にどのようにしてやめるに至ったのか、ということを無償に語りたくなってしまったので記事にすることにした。

 

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This is a certification of quitting tobacco.

 

■目次

 

・タバコとの出会い

  大学2年生の秋ごろだっただろうか。いつものように千葉大に通っていた高校の友人(S島くん)と秋葉原でオタク活動をしていると、S島くんがいきなりライトオンのジャケットからタバコを取り出した。

 「ねえ、キミはタバコ吸ったことある?死に急いでるなら、オススメだよ」とS島くん。彼はいわゆるキチガイ(いい意味で)だったのである程度の異常行動は理解してきたが、流石にこの時は自分を棚に上げてでも「頭がおかしい」と思わざるを得なかった。

 「煙をきちんと肺のなかに入れて、、吐く。ね?これで死にやすくなるでしょ?」正直全く意味が分からなかったが、私自身も実際彼寄りの人間なので、言うことを信じて一本貰ってみることにした。そのとき貰ったタバコは「パーラメント ロング 9mm」だった。「パーラメントはヤクザしか吸わないんだよ?僕はヤクザなんだ」とS島くん

www.tabako-sakuranbo.co.jp

 

 初めて吸うタバコだったが、驚く様にスッと身体のなかに入ってきたことを今でも鮮明に覚えている。父や叔父が喫煙者だったので、どうやら自分にもその適正がある様だった。その時はただ「なんだ、こんなもんか」と思い、S島くんと別れた後バイトへ向かった。

 しかし、バイト中に身体の様子が可笑しいことに気が付いた。苦いもの好きな私は口の中に残っていたタバコの苦味をいつの間にか何度も噛みしめ、終いにはまた吸いたくて堪らなくなってしまっていたのだ。勤務終了後、直ぐにコンビニへ向かった。「パーラメント下さい」と目をギラギラとさせて言った。

 

・タバコ遍歴

 それから、私の喫煙者人生はスタートした。最初はパーラメントを狂った様に吸っていた。パーラメントのフィルターの形状が好きだった。RECESSED FILTERといって、ロゴの下に文字が入るぐらい特徴が大きなものになっている。

 

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RECESSED の意味は、「埋め込み式の」とのこと

 

 これはフィルターの先端5mmほどが筒状になっていて、その部分で煙を冷やす役割をするものだった。非喫煙者の帰国子女の後輩に「RECESSED FILTER、意味わかる?知ってる?」なんて布教してしまうぐらいダサいサークルの先輩をやっていた。

 

 その後、仲よくして貰っていたサークルの先輩が吸っていたラッキーストライクにドはまりする。

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ロゴが病的にカッこいい

 このタバコは「猫の糞の臭い」に喩えられるほど臭いのが特徴なのだが、それも何か大人の階段をのぼった気がして気分が良かったので吸っていた。何より吸ったときにガツンと来る煙の感じが好きだった。カートンで買い込み、一日一箱ぐらいのペースで病的に吸った。このタバコはとにかく燃焼するのが早く、喫煙所で談笑していると普通の人が1本吸う間に2本吸えてしまうのだ。

 

 その後、ピース、ジ・ダン、アークロイヤルメビウスオプション、ホープ、、など様々な浮気をしたが、当分の間はラッキーストライクメインで好みが継続した。

 

 社会人になり、自由な時間が減少し体力が落ちると、自然とタールを落とす方向になった。そこで、ラッキーストライクに取って変わったのが、マルボロゴールドである。

 

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通称「金マル」

 金マルはタール6mmと数値は控えめながら、しっかりとした深いタバコの味わいが特徴だった。欠点は他のタバコと比較して若干値段が高いこと。押しに弱い新人だったので、上司や先輩に「1本ちょうだい」なんて言われると、「1本幾らだと思ってるんだこの野郎、そもそも後輩にたかるんじゃねえこの、、」なんて心の中で思いながらサービス・スマイルで渡す(何なら火もつける)のが本当に嫌だった。

 

 

・タバコからの卒業

 きっかけはダイエットだった。食生活改善により、2か月で7~8kgの減量に成功したのをきっかけに、もっと健康的な世界を見てみたくなった。身の回りで何から改善できるかと探したときに、まず目についたのが丁度吸っていたタバコだった。

 タバコを吸っていると、朝や歯磨きの時にえずきが起こり、また慢性的に気管支の辺りが苦しいことにはずっと気が付いていた。しかし、やめたらニコチンが切れたストレスでおかしくなってしまうのではないだろうか、、ということが本当に心配で、なかなか決め切れていなかった。

 結論から言うと、やめることはそんなに難かしくなく、むしろやめてからのメリットに驚愕する日々が続いた。大事なのは、禁煙というより、卒煙した(タバコから卒業した)と自分に言い聞かせ、衝動的に始めることだ。

 禁煙を始めた最初の2週間ほどはたまに「吸いたい」という禁断症状が起きたが、そのたびにガムやミンティアを食べていたら何とかなった。また、そのようななかでも、禁煙による日常生活でのメリットが大きかった。以下にそれを列挙したいと思う。

 

【タバコをやめることのメリット】

・時間的余裕が出来る(一日30分の節約)

・思考がまとまるようになる→言いくるめられなくなる

・おじさんとのだるいタバコミュニケーションが必要なくなる

・声が大きくなる

・カラオケの点数が10点上がる

・息切れしなくなる

・睡眠が深くなる

非喫煙者からの見られ方が180度変わる

・金銭面でささやかな節約ができる

・えずかなくなる

 

、、などなど

 

 タバコを吸うことで得られるメリットよりも、吸わないことで得られるメリットの方が項目数ベースで圧倒的に多い。時間的拘束からの解放・健康面への好影響を感じる度に豊かな気分にさせてくれる。是非、この記事を残してもう二度と吸わない様にと自分への戒めにしたいと思うし、やめたいなぁ、、なんて思っている人の力になれたらと思います。

 

■まとめ

 でも男の子なら人生経験として吸いたくなるのはしょうがないですよね。