サウナマシーン寺田

元サラリーマンによるサウナ絵日記

英検 再対戦結果 (準1級と1級)

 

 表題の通り、5月末だか6月頭に突発的に挑戦した英検準1級の再チャレンジを昨日してきた。別に受かっても何が有る訳でもない資格だが、英単語のボキャブラリ強化にはもってこいなので受験している。

 正式な合否判定は10月末になるのだが、本日旺文社から公式の回答速報が出たので、その採点結果と受験の振り返り、今後の対策などを記事にしていきたいと思う。

 ちなみに、今回は準1級と1級の同日ダブル受験に挑戦した。終了時には完璧に脳みそが疲弊してまともな思考が出来なくなった。

 

■目次

 

試験結果と振り返り

下記参照

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 ※1級は前回(2021年第1回)は受験せず

 

準1級

 準1級に関しては、ほぼほぼ合格ライン(トータルで7割ぐらい)に持って行けたと思う。前回はリーディング設問1の単語問題で涙を飲んだが、今回は単語問題の正答率が9割を超え、成長を実感することが出来た。単語帳(パス単 準1級)を丸暗記したのが功を奏した。一方で、長文読解問題とリスニング問題で顕著な成長は無かった。

 長文問題、リスニング問題が旨く行かなかった理由として①試験時間(午前) ②隣の受験生の貧乏ゆすりが挙げられる。

 まず①だが、普段どうしても夜行性になってしまうので、午前という試験時間にどうしても適応出来なかった。この点は改善しろと言われても無理である。

 ②に関しては、思い返すと今でも腹が立つ。隣に30歳中盤ぐらいの男性が座っていたのだが、こいつの貧乏ゆすりが度を過ぎていた。服装がまず気味が悪かった。スーパーマーケットの衣類コーナーでしか売っていない様なチェック柄のパーカー、意味の分からない七分丈のヨレヨレのチノパン、靴流通センターで買ったと思われるデカい謎の黒スニーカー。こういうのを見ると嘗て自分もそうだったので同族嫌悪を覚えるのである。その男がだ。大きなモーションでゆらゆらと仕切りに足を揺らすのである。見たくなくても視界に入ってしまう。不合理な服装の人間が、不可解な行動をする。試験空間においては完璧なノイズ(異物)である。激しい苛立ちを覚え、大幅に集中力を削がれた。

 一番ヤバかったことは、彼が試験中におもむろにカバンのチャックを開け、お茶を飲みだしたことだ。しかも試験監督の目の前でだ。カバンを開けるのは完璧な不正行為である。貧乏ゆすりに痺れを切らしそうになっていた私は、「失格にさせろ!!」と言わんばかりに試験監督に目で訴えたが、試験監督も所詮はバイトのお兄ちゃんお姉ちゃんたち。彼らは出来るだけストレスをかけずに家に帰りたい。お兄ちゃんと目が合ったが訴えは無視され、30代異常男性の不正行為は易々と看過されたのであった。

 資格試験で会場の運はつきものとはよく言うが、実際に自分が遭遇した際は話は別だ。このような不運に対処する唯一の方法は過去問で時間をしっかりと決め解く練習をしておくことなのだろう、、 面倒臭いし、大事にするのは痛々しいのでなにもしないが、英検はもっとマトモな試験監督派遣会社にアウトソースした方がいいと思う。

 

1級

 1級に関しては、単語帳(パス単 1級)の暗記が全然間に合わなかったためか、語彙問題の正答率が5割ほどだった。一方で、長文問題の正答率は8割近くを取ることが出来た。単語対策をすれば次回はだいぶ改善するだろう。

 リスニングに関しては、手ごたえとしては準1級より良かったのだが点数が伸びなかった。特に会話形式の設問が悪かったので、TOEIC対策と並行して伸ばしていきたいと思う。

 試験会場の雰囲気は準1級より断然よかった。受験生の多くから英語学習に対する真摯な姿勢を感じ、試験監督も熟練した担当者が割り当てられている様だった。高校生や大学生が主な準1級の受験者と比べ、主婦の方、英語学習を趣味としている様な中高年、帰国子女、外国人などが主な層の様に思えた。なかには中学生と思しき神童のような少年も居た。午前中の貧乏ゆすり男に憤慨していたので、レベルの高い雰囲気に浸れることが本当にうれしかった。

 ライティングで9割取れていない限りはまず落ちるだろう。(もちろんそんなのは無理なので落ちていると思う) しかし、英検1級がどんなものなのかを知ることが出来たので満足だ。次回の2021年第3回検定で合格したい。

 

準1級、1級ダブル受験の感想

 ダブル受験は正直体力的にも時間的にもつらい。いちばん辛いと感じたのは、昼食を摂る時間が殆ど無いことである。午前の準1級の試験が終わるのが12時過ぎなのに、12時40分には午後の1級の試験の招集がかかってしまう。たまたまコンビニで弁当を買っていったからよかったものの、会場の近くの飲食店で済ませようなんてしていた場合は確実にハラハラしながら注文を待つことになるので注意した方がいいかも知れない。

 1級のリスニング試験を受けている際には「もう帰りたい、、解放して、、」としか感じなくなっていた。大学受験の時はこういう経験を数か月に一度模試でしていたので、あれは大変だったんだなあとしみじみと感じた。

 

対策

準1級

 恐らく1次をパス出来たので、2次の面接対策をしたいと思う。10月度内には面接対策の教本を一通り終わらせて、余裕を持って面接当日を迎えたい、、(多分無理)

 

1級

 引き続きパス単の完全暗記を優先的に行いたい。語彙問題に関しては問題集を既に購入しているので、パス単の暗記にめどがついたらそれにも手を付けたいところ。リスニングに関してはTOEICの対策を行うなかで勝手に伸びていって欲しい。

 

まとめ(英検について)

 英検については高校・大学時代はあまり良い印象を持っていなかった。準1級以上と言えば、基本的には帰国子女しかとることが出来ないものとして認識していた。高校生の時に準1級を持っていたイヤな友達の帰国子女に散々自慢され、うんざりしたと共に日本生まれ日本育ちの自分には到底無理だろうと途方に暮れたことを思い出す。

 しかし、実際に自分が受けてみると、いかに高度な単語を知っているか、すなわち単語帳をどれだけ回したか、どれだけ覚えたかという極めて定量的な要素がその本質にあることが分かった。つまり帰国子女だからとか、海外経験が豊富かどうかということとはあまり相関性が無いのではないかと今なら思う。

 最近では、大学の入試制度の変革だとか何かで、英検準1級を持って入れば入試で英語科目が免除される大学が上位層を中心に増えているそうだ。仮に準1級を本格的に受験勉強が始まる前までに取得出来ていれば精神的にも時間的にもはるかにゆとりが出来るのだろう。

 社会人においても、他のTOEICなどの検定と比較して、難かしい英単語の暗記の動機付けになる英語資格は英検ぐらいしか無いと思う。小難しい雑誌や論文上でしか登場しない英単語なんて覚えても正直日常生活では何の役にも立たないと思うが、小難しい文書の読解の解像度が上がったり、海外のちょっとしたニュースの背景が分かる様になったりで趣味の英語の世界で小さな喜びを感じる機会は増えると思う。

 まとめると、英検は面白い資格だと思う。難かしい単語とその日本語訳を一対一で覚えるという泥臭い日々の積み重ねが合否に影響する。価値が分かりやすく、世間的に受けがいいのは実用英語寄りなTOEICTOEFLの方だろうが、オタク的な知識や雑学をネチネチと蓄えたいのならば断然アカデミック寄りな英検の方が面白味がある。

 

 

その他

 とか言って準1級落ちてたら面白いですね