サウナマシーン寺田

元サラリーマンによるサウナ絵日記

私は精神障害なのだろうか

 

 標題の懸念を疑って久しい。中学生の頃に周囲とのすれ違いから酷い虐めに遭い、強く認識するようになった。

 大学受験の進路選択においては、自らの異常性を理解したくて人間科学、とりわけ心理系の学部を志した。しかし周囲の大人、とりわけ両親からの「そんな不健全な考え方はやめろ」「心理系は食っていけない」という声を受け、葛藤する日々が続いた。結果、自ら進みたい進路を踏み切ることが出来ずに受験勉強を続け、あまり興味がない英語系の学部に進学した。ただ受験英語がそれなりに得意だったからだ。本当は英語など好きではない。幼少期の頃に横田基地のイベントに招かれた際はアメリカ人の中年女性に抱きあげられた時にはあまりの嫌悪感に号泣した。

 なぜこのような人生になってしまったのか。もちろん自分自身の自己決定感の弱さに責任があることは間違いない。しかし、先に述べた両親を中心とする周囲の大人からの圧力が私の自我同一性に多大な影響を及ぼしたことは、客観的に証明が出来なくとも私自身が一番痛感するところだ。このような言い方をすると自責を放棄しているのではないか、大人にもなって情けないという痛烈な意見が向けられるだろう。だが、私には自分で生き方を選択するという経験をことごとく奪われて生活してきたという主観的な感覚があるのである。

 両親は優秀な人間ではなかった。父は私の幼少期から「お父さんは早稲田大学出身だ」というマウントを取ってきた。しかし、それはある意味嘘だったのである。父は実のところ三流私立中高一貫校の出身で、推薦で日大に進学した。それから進路が定まらずに同レベルの諸大学を転々とした。齢も30を過ぎた頃、祖父の「そんな経歴では社会で示しがつかないだろう」という働きかけを受け、当時社会人向けのの夜間コースがあった早稲田大学の社会科学部に進学したのである。一方で母は短大の出である。その学校はもはや世間には存在しない。立場が無く消滅したのである。

 それにも関わらず、両親は私に徹底した学業路線を強制した。すなわち、自らの劣等感を私の人生で償おうとした。私は両親の経歴を中学受験を終えるまで知る由が無かった。父は最初から一流大学の出だと聞かされていたし、母は頭脳明晰な女性として父に言い聞かされていた。ある時、中学生になって入った個別指導塾の三社面談で両親がこの偽りの経歴を私の前で平然と暴露したのである。衝撃だった。両親を信じて「自分もそうなりたい」という信念で友達との楽しい時間を勉強に捧げていたのに、その動機の根本にある両親の輝かしい経歴という前提をポキっと目の前で折られたのである。

 もちろん勉強に投資して貰えただけ恵まれているだという意見があるだろう。それはもっともだ。援助が無ければ私はまともな経歴を歩めなかっただろう。だが、両親が私に嘘をついていたという紛れもない事実は未だに心に引っかかる。ここから私は両親を心から信頼出来なくなった。

 この経験から、私は大人を信用出来なくなった。大人が言っていることは大概見栄で、真実であるかは全く証明が出来ない。そのような信念を抱いて生活していくうちに、教師もとい塾の先生など尚更信用出来なくなった。勉強をすることを辞め、アニメやゲームに没頭する中高生活を送った。当然そのようなひねくれた趣味を持っていたので恰好の虐めの対象になり不遇な中高時代を過ごした。

 高校生になると、教育熱心な両親は私に家庭教師をつけた。今も忘れはしない。この家庭教師が私の大人嫌いを決定付ける存在だった。宿題をやってこないと「知恵遅れ」呼ばわりをされた。指導中に我が家のトイレで煙草を吸われたこともあった。悔しくて自学自習で英語の偏差値を70近くまで挙げ、「私は知恵遅れではない、これ以上指導をしないでくれ」と懇願しても「俺は勉強の面では現役を引退したから満足な指導は出来ない。なのでプロ講師の様な指導ははなから出来ない」と理不尽に論破された。そのくせ両親にはいい顔をするので、なかなか辞め時が無かった。その男も早稲田の出身だった。結果、受験期の夏に泣きながら親に「あの家庭教師の契約を切ってくれ」と土下座をして漸く離れることが出来た。

 このような辛い経験を以前に親に何度も相談したにも関わらず、親は私の感情に無頓着であった。「お前は強制させられないと勉強しない」の一点張りであった。私はこの逃げようのない生活にがんじがらめになり、次第に自己効力感を失っていった。すなわち、自分は何をやっても思い通りにはならないと強く感じる様になったのである。

 ここから私は確実に心を病んだ。その経験から同じ思いをしている子どもを将来自らの手で救いたいと強く思う様になった。だからこそ心理系の学部を志望したのである。だが親はその進路にさえ「金にならない」と干渉してきた。もう駄目だと感じた。

 結果、私は当たり障りの無い英語系の学部に進学した。親はそれなりの大学に行ってくれたからと安心し、干渉して来なくなったので学生生活は遊びの面では総じて楽しかった。しかし、学問の方は全く楽しく無かった。4年間で学んだことはほぼ無い。親の顔をうかがって進んだ道は、やりたいことでは無かったからだ。

 今、社会人を経て自らの貯金でやりたいことを選択できるようになった段階で、漸く本当にやりたいこと、すなわち心理学の勉強をして自分と同じ悩みを抱えている子どもの支援をしたいという夢に近付けている実感がある。私は頭が悪い。なので満足行く結果に結びつけるのは難かしいのかもしれない。実際に大学受験の際に経験した「できない」という痛烈な劣等感が心理学関連の教科書を読んでいると顔を出すことがある。それを頭が可笑しくなりそうになりながら抑える日々である。勉強がしたいのに病んだり集中できなかったりすることが多々ある。気分の浮き沈みも激しい。診断されていないだけで、自分は両親の異常性を引いたASD、ADHDあるいは双極性障害なのではないかという懸念が頭に強く浮かぶことがしばしばある。実際に私は社会人生活の頃に診療内科で双極性障害の疑いの診断を受けたことがある。

 だが、覚悟を決めてしまった以上はやるしかない。どのような結果になろうとも、人生で初めてつかみ取った自分の道を自分で決めるという機会を自分なりに一生けん命全うしたいという所存である。

英検準1級 合格体験記(寺田くん)

 

 表題の通り、ようやく英検準1級に合格しました。会社員だった頃に受けた2021年第1回検定(6月?)では一次試験で不合格、第2回検定(10月)で合格しました。長い道のりでした。

 英語が得意な高校生や大学生が取るような資格にこの歳で挑戦するのは正直恥ずかしかったです。でも英文学科卒なのに英語がからっきし出来ないという事実がそれ以上に苦痛だったので我慢して受けました。私はコンプレックスの塊です。

 、、という自虐は置いておいて、少しでも有益な記事になるように、合格までに対策したことを以下に記載したいと思います。特に英語を学びなおしたい社会人に響く内容にするつもりです。最後に、今後の個人的な英語系資格取得の展望と目標を記載して自己満足したいと思います。

 

■目次

 

【受験前の英語力】

 

 まず前提として、英検準1級を受ける前の私の英語力は以下でした。

 ・TOEIC 社内IP:700点 公式:500点

 ・英検 準2級(中3か高1で取得)

 ・センター試験英語(筆記) 180~200点

 

 大学受験での英語能力は正直センター試験レベルで止まっていました。予備校は東進に通っていて、「高速マスター」という東進の独自のアルゴリズムに基付き製作された謎のパソコン上の単語暗記システムで単語を学習していました。品詞の区別などなく、ただ暗記カードをパソコン上に移植しただけのアプリでした。確か使うのに10万円ぐらいかかったと思います。

 チューター曰く「これをやればセンター~上位私大レベルは余裕」とのことだったので、楽をしたい気持ちも相まり単語の勉強はこれしかやりませんでした。他は学校や東進の授業での問題演習で気になった単語を覚えるぐらいでした。何となく受験英語は読めるようになりましたが、問題を機械的に処理する力がついただけで、英語が自分の実になっている感覚は全くありませんでした。

 この「高速マスター」で機械的になんとなく単語を覚えてしまい、単語帳での実になる勉強をしていなかったことが大学入学以降の英語の学力不振につながったと考えています。授業で外国人の教授が何を言っているのかがサッパリ分からなかったし、ディスカッションのクラスは鬱になって行かなくなり再履修になりました。資格も一切受けませんでした。

 

【英検 準1級合格までにやったこと】

 

 上記の様に単語力がそもそも無かったので、単語の暗記に力を入れる必要がありました。そのため、手順としては①単語の暗記 ②一次試験全体の対策 ③二次試験対策 の順で実行しました。以下に詳細を書いていきます。

 

①単語の暗記

 英検準1級の単語のレベルは大学受験でいくと早慶の入試問題よりちょいハイレベルなものだそうです。(単語レベル:8000語程度) 加えて、リーディングのセクションでは語彙・イディオム問題の配点が41点中25点を占め、一番のボリュームゾーンになっています。TOEICのように技術で解ける問題はほぼ無い印象です。すなわち単語暗記は避けて通れない苦行です。センターレベルで終わっていた私はここから叩き直す(というか初めて学ぶ?)必要がありました。

 具体的に使った参考書は、『英検準1級 でる順パス単 4訂版』と『英検準1級 単語・語彙問題』の二冊です。(下記参照)

 

 

 紙の単語帳を一冊まるまる覚えた経験が無いので、かなり苦戦しました。単語を覚えた!という感覚が分からないのです、、 単語帳でダメなら問題をやって覚えるか、、と問題集にも手を出しますが、やれどもやれども頭に入ってこない。

 仕方が無いので、東進生時代にデジタル教材で覚えた経験を頼りに、旺文社公式アプリの『英語の友』に課金しました。このアプリがめちゃめちゃ良かったです。パス単の構成に完全に対応していて、単語の見出し語・日本語訳・例文の音声(英語)を読み上げてくれます。車の運転中でもシャドーイングが出来て、つかれて単語帳をめくる気力が無いときにもかなり役に立ちました。例文のシャドーイングはリスニングのPart2(論文の音読)の対策になるのでおすすめです。

 結果的に、試験日までに8~9割ぐらいは見出し語(英語)を見て日本語の意味を瞬間答出来るようにした状態で、語彙問題は23/25点を取ることが出来ました。正直この単語帳を音声含めて可能な限り暗唱すれば、あとは何となくで合格レベルになると思われます。

 蛇足ですが、英検の語彙問題は独特です。30~50ワードぐらい?の問題文の5W1H的な要素や、因果関係を正確に理解しないと確信して選択肢を選べない構造になっています。なので正解へのテクニックはあまり無く、単語ごとにコロケーションの語(よく対になって用いられる語)まで覚えないとなかなか正答率が上がりません。その意味で単語帳を例文まで込みで覚えることが大事だなあと思いました(ア〇アタイムズ 『決〇の空』風)

 

②一次試験の問題演習

 ぶっちゃけ前述した①単語の暗記 さえ完了していれば、もう試験対策は8~9割ぐらい終了したも同然です。ただ、試験問題の特性を知っていないとなかなか厳しいところがあるので、ある程度は問題演習を行う必要があると思います。

 一番明示的な方法は、過去問集を買って時間通りで通しで解いてみることだと思います。しかし、一回当たり2時間ぐらいの演習時間を確保する必要があること、丸つけの後に見直しをするしんどさを考慮すると私はこの方法を実践する気は起きませんでした。

 そこで、ドリル形式で一回の分量をコントロールできる参考書を活用することにしました。具体的に使用した参考書は、『英検準1級 集中ゼミ』です。

 

 

 この問題集は30分の演習×24回(24日分)と模擬テスト1回(1日分)がセットになっている問題集です。1~9日目までが基礎編、10~25日目が応用編です。

 正直、単語帳を8割以上覚えた状態であれば、基礎編だけやってから最終日の模擬テストを解いて出題形式を何となく理解すれば行けると思います。※大学受験で英語を選択していた場合が前提です

 一次試験唯一のアウトプットの技能としてライティングがありますが、これも形式的なところと文字数さえ満たしてよほど酷い文法ミスや単語ミスが無ければ十分に合格点がもらえますのでそんなに気負わなくても大丈夫です。

 

③二次試験の問題演習

 これも例外なく旺文社の『英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題』を使いました。

 

 

 この問題集では14回も演習がついています(!)が、それ以上に有用なのが面接場面をドラマ仕立てにしたDVDが付属していることです。一次試験合格から二次試験の日程までは2週間ぐらいしかなく、そのなかで14回の演習を行うのは現実的ではないので、問題演習を重ねるよりは形式理解に重点を置いて学習した方が効果的と思います。

 具体的にはDVDをじっくりと見て試験形式を頭に入れるのが良かったです。あと個人的にはYOUTUBEでの森〇哲也先生の面接対策動画もかなり参考になりました。森〇先生の動画は一通り試験形式を把握してから見ると分かりやすいので、一次試験を突破したら、当参考書のDVDをとにもかくにも早めに一回通しで見ることがおすすめです。

 英語を話す感覚が分からなくなってしまった、英語で話をしたことが無い、、、という場合はオンライン英会話で自信をつけるのもおすすめです。

 

※森〇先生のおすすめ動画は以下に貼っておきます

英検準1級面接対策【流れ・コツ・注意点】 - YouTube

 

【今後の展望】

 英検は引き続き来年の1月に1級に再挑戦したいと思います。準1級で勉強のコツはある程度掴んだので、引き続き出来る限りのことをしていきたいです。

 実は大学院の出願要綱に含まれているため、並行してTOEICもやっています。現状L&Rの方は800点代まで伸びてきていますが、900点代を取れれば確実に大学院の出願要綱を満たせるので引き続き学習しています。TOEICはS&Wも出願要綱に含まれているのでそちらも対策を開始したところです。

 英検とTOEICで目標を達成した後は、①国連英検特A級、②全国通訳案内士の順で取得を目指そうと思っています。この2つを選択した理由は①で世界情勢を、②で日本の歴史・地理を付随して学習できるためです。また、どちらも2次試験で対面のプレゼンがあるため学習のモチベーションも保てそうです。

 なぜ大学生の頃に勉強しなかったのかと詰められれば何も言い返せないのですが、ここまでやらないと自分の英語コンプレックスは払拭されないと本気で思っています、、(根暗なので留学はしたくないです 旅行は行きたいですが)

 いずれにしても、英検は他の英語資格のコアになる資格だと思います。やはり単語の意味をしっかりと覚えていないと解けない問題が大半なので、純粋に既知語を増やすのに役立ちます。試験形式への慣れがメインの対策になりがちな他の資格とはここが特筆すべき差異だと思います。

 

【まとめ】

 面白おかしく記事を書くつもりでしたが、何だかんだコンプレックス満載の記事になってしましました、、(笑) やはりこれは向き合わないと乗り越えることが出来ませんので、引き続き学習を続けようと思います。

 準1級とはいえ、初めて取得したまともな英語系資格のタイトルなので嬉しかったですね。社会人3年目ぐらいで、上司らからボコボコにパワハラアルハラを受けながら70~80時間/月ぐらい残業していた頃に「このままじゃダメだ」という強い意思で受けたTOEICは500点しか取れませんでした。あまりの疲労と屈辱でまともに試験を受けることすらできない精神状態でした。金のフレーズを毎日通勤電車で眺めましたが、憂鬱な気分のために全然覚えれませんでした。その頃の悔しい経験があるので、今まともに試験が受けられる環境が整っているだけで喜びを感じてしまします。

 学生の頃にもっとやっておけば、、という後悔もありますが、あの頃はあの頃で様々な遊びに出会えたし良かったなと思います。結局オチまでコンプレックスっぽくなってしまいました。余談ですが、日本人は劣等感をコンプレックスと呼びますが、これは誤訳です。これはアドラー心理学が日本に導入された際に生じた誤訳で、コンプレックスは、本来は無意識下に抑圧された観念の集合体のことを指すそうですまあ私も日本人なのでコンプレックス日常的に使うんですけどね(オタク特有の早口)。

 

英検 再対戦結果 (準1級と1級)

 

 表題の通り、5月末だか6月頭に突発的に挑戦した英検準1級の再チャレンジを昨日してきた。別に受かっても何が有る訳でもない資格だが、英単語のボキャブラリ強化にはもってこいなので受験している。

 正式な合否判定は10月末になるのだが、本日旺文社から公式の回答速報が出たので、その採点結果と受験の振り返り、今後の対策などを記事にしていきたいと思う。

 ちなみに、今回は準1級と1級の同日ダブル受験に挑戦した。終了時には完璧に脳みそが疲弊してまともな思考が出来なくなった。

 

■目次

 

試験結果と振り返り

下記参照

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 ※1級は前回(2021年第1回)は受験せず

 

準1級

 準1級に関しては、ほぼほぼ合格ライン(トータルで7割ぐらい)に持って行けたと思う。前回はリーディング設問1の単語問題で涙を飲んだが、今回は単語問題の正答率が9割を超え、成長を実感することが出来た。単語帳(パス単 準1級)を丸暗記したのが功を奏した。一方で、長文読解問題とリスニング問題で顕著な成長は無かった。

 長文問題、リスニング問題が旨く行かなかった理由として①試験時間(午前) ②隣の受験生の貧乏ゆすりが挙げられる。

 まず①だが、普段どうしても夜行性になってしまうので、午前という試験時間にどうしても適応出来なかった。この点は改善しろと言われても無理である。

 ②に関しては、思い返すと今でも腹が立つ。隣に30歳中盤ぐらいの男性が座っていたのだが、こいつの貧乏ゆすりが度を過ぎていた。服装がまず気味が悪かった。スーパーマーケットの衣類コーナーでしか売っていない様なチェック柄のパーカー、意味の分からない七分丈のヨレヨレのチノパン、靴流通センターで買ったと思われるデカい謎の黒スニーカー。こういうのを見ると嘗て自分もそうだったので同族嫌悪を覚えるのである。その男がだ。大きなモーションでゆらゆらと仕切りに足を揺らすのである。見たくなくても視界に入ってしまう。不合理な服装の人間が、不可解な行動をする。試験空間においては完璧なノイズ(異物)である。激しい苛立ちを覚え、大幅に集中力を削がれた。

 一番ヤバかったことは、彼が試験中におもむろにカバンのチャックを開け、お茶を飲みだしたことだ。しかも試験監督の目の前でだ。カバンを開けるのは完璧な不正行為である。貧乏ゆすりに痺れを切らしそうになっていた私は、「失格にさせろ!!」と言わんばかりに試験監督に目で訴えたが、試験監督も所詮はバイトのお兄ちゃんお姉ちゃんたち。彼らは出来るだけストレスをかけずに家に帰りたい。お兄ちゃんと目が合ったが訴えは無視され、30代異常男性の不正行為は易々と看過されたのであった。

 資格試験で会場の運はつきものとはよく言うが、実際に自分が遭遇した際は話は別だ。このような不運に対処する唯一の方法は過去問で時間をしっかりと決め解く練習をしておくことなのだろう、、 面倒臭いし、大事にするのは痛々しいのでなにもしないが、英検はもっとマトモな試験監督派遣会社にアウトソースした方がいいと思う。

 

1級

 1級に関しては、単語帳(パス単 1級)の暗記が全然間に合わなかったためか、語彙問題の正答率が5割ほどだった。一方で、長文問題の正答率は8割近くを取ることが出来た。単語対策をすれば次回はだいぶ改善するだろう。

 リスニングに関しては、手ごたえとしては準1級より良かったのだが点数が伸びなかった。特に会話形式の設問が悪かったので、TOEIC対策と並行して伸ばしていきたいと思う。

 試験会場の雰囲気は準1級より断然よかった。受験生の多くから英語学習に対する真摯な姿勢を感じ、試験監督も熟練した担当者が割り当てられている様だった。高校生や大学生が主な準1級の受験者と比べ、主婦の方、英語学習を趣味としている様な中高年、帰国子女、外国人などが主な層の様に思えた。なかには中学生と思しき神童のような少年も居た。午前中の貧乏ゆすり男に憤慨していたので、レベルの高い雰囲気に浸れることが本当にうれしかった。

 ライティングで9割取れていない限りはまず落ちるだろう。(もちろんそんなのは無理なので落ちていると思う) しかし、英検1級がどんなものなのかを知ることが出来たので満足だ。次回の2021年第3回検定で合格したい。

 

準1級、1級ダブル受験の感想

 ダブル受験は正直体力的にも時間的にもつらい。いちばん辛いと感じたのは、昼食を摂る時間が殆ど無いことである。午前の準1級の試験が終わるのが12時過ぎなのに、12時40分には午後の1級の試験の招集がかかってしまう。たまたまコンビニで弁当を買っていったからよかったものの、会場の近くの飲食店で済ませようなんてしていた場合は確実にハラハラしながら注文を待つことになるので注意した方がいいかも知れない。

 1級のリスニング試験を受けている際には「もう帰りたい、、解放して、、」としか感じなくなっていた。大学受験の時はこういう経験を数か月に一度模試でしていたので、あれは大変だったんだなあとしみじみと感じた。

 

対策

準1級

 恐らく1次をパス出来たので、2次の面接対策をしたいと思う。10月度内には面接対策の教本を一通り終わらせて、余裕を持って面接当日を迎えたい、、(多分無理)

 

1級

 引き続きパス単の完全暗記を優先的に行いたい。語彙問題に関しては問題集を既に購入しているので、パス単の暗記にめどがついたらそれにも手を付けたいところ。リスニングに関してはTOEICの対策を行うなかで勝手に伸びていって欲しい。

 

まとめ(英検について)

 英検については高校・大学時代はあまり良い印象を持っていなかった。準1級以上と言えば、基本的には帰国子女しかとることが出来ないものとして認識していた。高校生の時に準1級を持っていたイヤな友達の帰国子女に散々自慢され、うんざりしたと共に日本生まれ日本育ちの自分には到底無理だろうと途方に暮れたことを思い出す。

 しかし、実際に自分が受けてみると、いかに高度な単語を知っているか、すなわち単語帳をどれだけ回したか、どれだけ覚えたかという極めて定量的な要素がその本質にあることが分かった。つまり帰国子女だからとか、海外経験が豊富かどうかということとはあまり相関性が無いのではないかと今なら思う。

 最近では、大学の入試制度の変革だとか何かで、英検準1級を持って入れば入試で英語科目が免除される大学が上位層を中心に増えているそうだ。仮に準1級を本格的に受験勉強が始まる前までに取得出来ていれば精神的にも時間的にもはるかにゆとりが出来るのだろう。

 社会人においても、他のTOEICなどの検定と比較して、難かしい英単語の暗記の動機付けになる英語資格は英検ぐらいしか無いと思う。小難しい雑誌や論文上でしか登場しない英単語なんて覚えても正直日常生活では何の役にも立たないと思うが、小難しい文書の読解の解像度が上がったり、海外のちょっとしたニュースの背景が分かる様になったりで趣味の英語の世界で小さな喜びを感じる機会は増えると思う。

 まとめると、英検は面白い資格だと思う。難かしい単語とその日本語訳を一対一で覚えるという泥臭い日々の積み重ねが合否に影響する。価値が分かりやすく、世間的に受けがいいのは実用英語寄りなTOEICTOEFLの方だろうが、オタク的な知識や雑学をネチネチと蓄えたいのならば断然アカデミック寄りな英検の方が面白味がある。

 

 

その他

 とか言って準1級落ちてたら面白いですね

 

ブログ名変更

 

 表題の通り、ブログの名前を変更しようと思っています。理由に関しまして簡単にご説明させて頂きたく投稿させて頂きました。差支えがございません様でしたら、暇潰しにご覧下さいますと幸いにございます。

 

■目次

 

変更理由

 現状のブログ名「大手脱線成人男性の葛藤」は、前の会社の退職を上司へ申し出た後に勢いでつけたものになります。今一度読み返してみると、何だかコンプレックスというかプライドみたいなものが臭うあまりいい感じがしないタイトルの様に思います。一応会社員していましたアピールが過ぎるというか。以下詳細に気に入らない点を書いていきます。

そもそもそんなに大手じゃない

 在籍していた会社はメガバンクとか商社とか、就活人気ランキングの上位に出てくるような会社ではなく、上場しているぐらいしか特徴が無いメーカーです。私はただその会社で平社員をしていただけです。なので名乗るのが恥ずかしくなってしまいました。

別に葛藤を抱えていない

 なりたいものが有るので別に葛藤を抱えていません。確かに周囲と違う道を歩むことに関しましては若干の悩みが有りますが、別にそんな病む程度のものでは有りません。『〇〇の葛藤』とか『〇〇の悩み』とか響きかっこいいじゃないですか。『若きウェルテルの悩み』みたいな。ちなみに私は当然ながら『若きウェルテルの悩み』は読んだことが有りません。

記事の内容が名前負けしている

 基本的にサウナに行ったときのことしか記事にしていない。他にもなにか書けと言われても趣味がそれぐらいしか無いのだから仕方ない。本当はもっとビジネス的な内容も記事にしたかったのだが、どこのメーカーは何のデバイスが強いとか、半導体の業界はこうなってるとか誰も興味ないでしょ普通、、 なので記事にするに出来ないというか、、 購買って本当にニッチな仕事だったんだなあと痛感しています。

 

新ブログ名

 『サウナマシーン寺田』にしたいと思います。好きな概念を混ぜ合わせています。サウナは言わずもがな、寺田は私が尊敬して止まないハロープロジェクトの始祖・つんく♂氏のご本名です。間は何か寂しいので寺田氏の名曲『ラブマシーン』から拝借させて頂きました。

 

今後の方向性

 とにかく100記事を達成したいので例え世間の目に晒されなくても黙々と更新したいと思います。また、ページのデザインやレイアウトにも凝りたいです。

 

 

はい、以上になります、、

ホームジム構想

 

 7月の上旬から筋トレを開始した。1月から開始した食生活改善ダイエットの結果、健康診断で「やせ過ぎ」の判定が出てしまい、医者から筋トレによって筋肉量を増やすようにというアドバイスが出たのだ。

 無職ゆえ支出は最低限に、とにかくコスパ良くやりたいという強い意志があった。そのため、毎月10000円以上の固定費がかかるジムは検討候補から外れた。残された手段としては家でシコシコと実行するホーム・トレーニングしかなかった。

 この1か月ちょいの期間で行ったトレーニングは下記の2点のみ。

  ■現状トレーニングメニュー

   ①腹筋ローラー   1日10回×2セット

   ②アームバー(50kg) 1日10回×2セット

    ※現在はどちらも回数を3セットに増やしている

    ※アームバーとは、下記のインチキみたいな見た目の器具です。胸筋と腕に効果あり(らしい)

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アームバー 両端を手で掴んで、胸と腕の力で曲げて使う

 ①②で使用する腹筋ローラーとアームバーは、社会人3年目にキャリア迷子と女上司による激詰めにより鬱になった時に気晴らしのため購入したが、当時は運動したことによる疲労で逆に鬱が悪化してしまい、お蔵入りになっていたものだった。トレーニングを再開してみて思うのは、やはり自分には道具をつかった筋トレが向いているということだった。筋トレ道具は使い方の自由度が低く、決められた動作をすればいいだけなので頭を使って身体を動かす必要がないのがいい。

 最初のうちはこれらの器具で運動を習慣にして、ある程度の健康が手に入ればいいかなと考えていた。しかし、人間とは欲深い生き物である。少しずつ厚くなる胸板、割れていく腹筋を実感するうちに、マッチョになりたくなってしまった。マッチョになったところで大きく得をすることは無いというのは頭で考えれば分かるのだが、それでもなりたい。これは男の本能というやつなのかもしれない。そこで、今日は理想とするマッチョに持続可能な手段・最適なランニングコストで到達すべく、目標と設備投資計画を記事にすることにした。

 

■目次  (筋トレの目標と設備投資計画)

 

理想とするマッチョ像

 こんなかんじ(ラオコーン像)になりたい。具体的に尊敬するアスリートやボディビルダーが現状居ないため、とりあえず嘗て世界史選択だったこともあり古代ギリシアに倣うことにした。

ラオコーン像 – 世界の歴史まっぷ

 

行いたいメニュー

・肩/腕→ダンベルを用いた云々の種目

・胸→アームバー、ダンベルベンチプレス?

・脚→ダンベルスクワット?

・腹筋→腹筋ローラー

・背中→懸垂?

 

以上

 

買い増しが必要な器具(購入優先順位順)

可変式ダンベ

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Amazon | ATIVAFIT 可変式ダンベル 腕立て伏せ アジャスタブルダンベル 多段階重さ調節可能 2.5kg-12.5kg ダンベル 可変式 筋力トレーニング 筋トレ ダイエット シェイプアップ ベンチプレス 静音 1個 | ativafit | スポーツ&アウトドア

 

 重量を手動で変更することが出来るダンベル。本来であれば重さごとに複数個所持したいところだが、それは予算と設置スペース的に許されない。

 主に2つのタイプのものがあり①手で重りを直接抜き差しするタイプ と ②専用の台座に置いてからダイヤルを動かして重量変更するタイプ がある。上記の商品は②のもの。

 聞くところによるとダンベルの種目は多岐にわたり、例えば上腕二頭筋を鍛えるときは重めの重さでいけるが、上腕三頭筋を鍛えるときは重さを落とさないときついなどの問題が起こるらしい。なので、重量可変のしやすさは結構重要な要因。

 値段に関しては一般的に①の方が安い。しかし、毎日使うもので生活の質に直結するところだから思い切って②を購入するのもアリかなあ、、と2週間ぐらい悩んでそろそろ夏が終わる。

 

価格:片方5000~20000円 (種類による)

 

筋トレ用の椅子

 

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Amazon | FLYBIRD トレーニングベンチ インクラインベンチ 可変式フラットベンチ アジャスタブル 角度調節簡単 組立不要 折りたたみ式 収納便利 シットアップ 耐荷重270KG 筋トレ 家庭用 日本語説明書 | FLYBIRD | トレーニングベンチ

 

 言わずと知れた筋トレ用の椅子。主にダンベル種目を行う際に使用する。形から入るためには必須のアイテム。

 

価格:約10000円

 

懸垂するやつ

 

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Amazon | WASAI(ワサイ) 懸垂マシン マルチジム ぶら下がり健康器【高さ220CM/10段階調節/耐荷重150kg】(白/黑) 懸垂 器具 筋肉トレーニング 背筋 腹筋 大胸筋 MK580 (BLACK) | WASAI | 懸垂器具 

 これを極めると背中が亀の様になるらしい。亀になりたい場合は必須アイテム。イライラした夜とかにやったらスッキリしそうな印象。

 

価格:約10000円

 

負荷の高いアームバー

 

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Amazon | 筋トレ アームバー エキスパンダー 大胸筋トレーニング器具 アームレスリング器具 筋トレグッズ 油圧式 安全 大胸筋 腹筋 上腕二頭筋 広背筋 筋トレ10~200kg調整可能 | TANOSHIMU | 握力トレーナー

 

 うさん臭いやつの高負荷版。動かし方が分からなく、鍛えにくい胸筋を的確に狙って鍛えることが出来るので余裕があれば欲しい。

 

価格:5000円

 

合計金額

 全部合わせると大体50000円ぐらいか、、 ジムに換算すると約5か月分。まあしかしコロナだなんだで行き辛い状況もあるだろうし、5か月筋トレを継続するという意思表示として購入を検討したいと思う。

 ただ、もう少しお金を出せば以下の画像の様なホームジムセットが買えてしまうのも事実、、 ジム1か月分を10000円として、1年以内に償却できるMAXの予算は120000円。もっと欲だしちゃってもいいのかなあ、、悩み所です。

 

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Amazon | IROTEC(アイロテック) ストレングスセットR100 K/ベンチプレスセット ベンチプレス バーベル ダンベル セット 筋トレ (バーベルシャフト長さ160cm) | iROTEC | トレーニングベンチ

 

■まとめ

 

 趣味がどんどん孤独な方向になっていく

 

 

単発サウナレビュー 富山 スパ・アルプス

 

 7月の頭ぐらいだっただろうか。前の会社の最終出社を終え、頭の中がお花畑ムードだったころ、北陸・信州旅行へ行ったついでに富山の有名サウナ「スパ・アルプス」を訪問した。当時は会社をやめた解放感に舞い上がっていた部分も有って記事にし損ねていたが、流石に最終出社から1か月以上も経過して、現実感と将来への不安がじわじわと押し寄せてきたところで、楽しかったことを思い出すついでに記事にしていきたいと思う。

 

■施設URL

 富山・カプセルホテル【公式】スパ・アルプス | 1泊2,500円~ (sauna-alps.com)

 

■評価

サウナ室     ★★★★☆ 95~100℃ 巨大なサウナストーン

水風呂      ★★★★★ 16℃ 天然水飲み放題

暖かい風呂    ★★★★☆ 40~42℃ 敢えて主張は無し

ととのい場所   ★★★★☆ 10席 ほど

ホスピタリティ  ★★★★★ 食堂◎ グッズも豊富

 

以下詳細を書いていきます。

 

■コメント

 

アクセス

 東京から車を走らせること約5~6時間。富山市内の市街地に存在するカプセルホテル型のサウナ。サウナ施設としては上記に記載した様に申し分のないスペックを誇っているが、関東からの移動時間を考慮すると、こちらの施設訪問以外にも目的を作っておくのをオススメしたい。車で行く場合は、信州も経由するので温泉街への寄り道推奨。長野・岐阜辺りで一泊して一休みしてから向かうのもアリ。「いや私は新幹線で行きます、、」ていう場合はもうこの話終わりだよ。

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地図詳細

施設詳細

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飾り気の無い、貫禄のある佇まい
サウナ室

 サウナ室は1つ。扉を開けると、中央にサウナヒーター(ストーンタイプ)、その左右に席が設置されている。席は傾斜が急で、横浜スタジアムの内野席ぐらい段になっている。特に最上段は激熱で、幸福な気分になる。

 ヒーター部のサウナストーンは他のサウナ施設の比にはならないぐらい一つ一つが角ばっていて大きい。まるで川の上流の巨石を見ている様。あいにく昼間の時間での訪問だったため、この巨石から奏でられるロウリュを楽しむことが出来なかったが、それでも人が少なく、静寂なサウナ室の雰囲気は最高だった。以下にロウリュ時間の詳細のリンクを貼っておくので、次回はきちんと事前に確認してから伺いたいもの。

 

『サウナブーム到来』ロウリュ・アウフグース・熱波実施店です | 新着情報【公式】スパ・アルプス | 富山・カプセルホテル (sauna-alps.com)

 

 サウナの温度に関しては時間帯によってかなり温度にばらつきがあり、温度計は90~100℃の表示をうろちょろしていた。高い温度であることに越したことはないが、水風呂(後述)が比較的マイルドな設定のため、90度以上であれば十分楽しむことが出来る。

 

水風呂

 こちらの施設の目玉。北アルプスが育んだ良質な天然水(軟水?)が100%使用されている。温度は16℃ほどで優しめの設定。かなり大きく、20人以上でも余裕で入れるぐらいの大きさ。

 入った瞬間に身体が包みこまれる様な感覚に誘われる。富士山系の天然水水風呂は静岡の「しきじ」、山梨の「ホテルマウント富士」などで体感したことがあったが、北アルプス系のそれは一味違う。

 まず圧倒的に違うのはその味。完全にプラシーボだろうというツッコミは置いておいて、富士山系と比較するとストレートで脚色の無い味の印象を受けた。甘味などはあまり感じない。オーディオで言うとHi-Fiな感じと表現した方が良いだろうか。

 スパ・アルプスの水風呂では飲料用のノズルから常時勢いよく天然水が噴射されていて、そこに口を持っていくだけでゴクゴクと味わうことができる。他の施設の天然水水風呂では、自分の手を柄杓状にして水を汲んで飲む格好になるが、スパ・アルプスではその手間のかかる工程が必要無い。ノズルに向けて口を開けてアホ面をするだけで、問答無用で大量の天然水が口内に注入されるのである。

 そして、入浴したときの感覚も最高だ。天然水水風呂なので包みこまれる感覚になるのだが、先述した様にHi-Fi系の味なので心が洗われる様な、素直な肌触りが特徴的である。その真っ直ぐな感覚は、心の粗を洗い落してくれる様な清めの効果がある様に感じた。なにがともあれ、飲んで美味しい、入って気持ちいいの二段構えの非常にレベルの高い天然水水風呂である。

 

暖かい風呂

 暖かい風呂に関しては、水風呂の隣に1つ。こちらは水風呂よりも面積が大きく、ゆったりと浸かることができる。構造もかなりシンプルで、飾り気がない。サウナ・水風呂に主役を託したと言っているかの様な謙虚な佇まい。この謙虚さは日常生活での立ち振る舞いを考える上でも非常に参考になるところが大きいだろう。

 

ととのい場所

 浴室内にちょこちょこ座る場所があり、浴室外のちょっとした庭園に椅子が5脚ほど置かれている。この庭園がまたこじんまりとしており且つシンプルでいい。室外機が置かれていて若干ゴーゴーとした音がするのだが、なにかおばあちゃんの家の庭の様な安心感がある。天然水水風呂に洗われて真人間になった後、この庭園で幼き頃の自分に思いを馳せるのもアリなのではないだろうか。

 

ホスピタリティ

 タオルが自由に使えたり、オリジナルグッズが豊富だったり、店員さんが親切だったりでかなり充実している。

 個人的には食堂の質が特に高いと感じた。メニューが豊富で、味も非常に満足できる。特に、富山県という場所柄もあって魚系のメニューの数が非常に多い。「本日のお刺身」というメニューがあったのでそれを頂いた。ネタはブリ。温浴施設とは思えないぐらいの良質な味に感動した。富山ブラックラーメンなどのご当地メニューも充実している。

 次回はカプセルホテルに宿泊しつつ、お酒も入れてフルコースを楽しんでみたいと思う。

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ブリの刺身

 

■まとめ

 雪が積もる前にもう一度行きたいなあ、、

喫煙経歴紹介(タバコとの出会いから卒煙に至るまで)

 

 先日、禁煙を開始してから半年が過ぎた。もうタバコを吸いたいなんて思うことは無くなり、味や感覚すら忘れつつある。喫煙生活は実に6年以上に及んだ。

 酒をのんで気持ちいい気分になっているので、どのようにしてタバコに出会ったのか、そしてそれをどう楽しんでいたのか、最終的にどのようにしてやめるに至ったのか、ということを無償に語りたくなってしまったので記事にすることにした。

 

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This is a certification of quitting tobacco.

 

■目次

 

・タバコとの出会い

  大学2年生の秋ごろだっただろうか。いつものように千葉大に通っていた高校の友人(S島くん)と秋葉原でオタク活動をしていると、S島くんがいきなりライトオンのジャケットからタバコを取り出した。

 「ねえ、キミはタバコ吸ったことある?死に急いでるなら、オススメだよ」とS島くん。彼はいわゆるキチガイ(いい意味で)だったのである程度の異常行動は理解してきたが、流石にこの時は自分を棚に上げてでも「頭がおかしい」と思わざるを得なかった。

 「煙をきちんと肺のなかに入れて、、吐く。ね?これで死にやすくなるでしょ?」正直全く意味が分からなかったが、私自身も実際彼寄りの人間なので、言うことを信じて一本貰ってみることにした。そのとき貰ったタバコは「パーラメント ロング 9mm」だった。「パーラメントはヤクザしか吸わないんだよ?僕はヤクザなんだ」とS島くん

www.tabako-sakuranbo.co.jp

 

 初めて吸うタバコだったが、驚く様にスッと身体のなかに入ってきたことを今でも鮮明に覚えている。父や叔父が喫煙者だったので、どうやら自分にもその適正がある様だった。その時はただ「なんだ、こんなもんか」と思い、S島くんと別れた後バイトへ向かった。

 しかし、バイト中に身体の様子が可笑しいことに気が付いた。苦いもの好きな私は口の中に残っていたタバコの苦味をいつの間にか何度も噛みしめ、終いにはまた吸いたくて堪らなくなってしまっていたのだ。勤務終了後、直ぐにコンビニへ向かった。「パーラメント下さい」と目をギラギラとさせて言った。

 

・タバコ遍歴

 それから、私の喫煙者人生はスタートした。最初はパーラメントを狂った様に吸っていた。パーラメントのフィルターの形状が好きだった。RECESSED FILTERといって、ロゴの下に文字が入るぐらい特徴が大きなものになっている。

 

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RECESSED の意味は、「埋め込み式の」とのこと

 

 これはフィルターの先端5mmほどが筒状になっていて、その部分で煙を冷やす役割をするものだった。非喫煙者の帰国子女の後輩に「RECESSED FILTER、意味わかる?知ってる?」なんて布教してしまうぐらいダサいサークルの先輩をやっていた。

 

 その後、仲よくして貰っていたサークルの先輩が吸っていたラッキーストライクにドはまりする。

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ロゴが病的にカッこいい

 このタバコは「猫の糞の臭い」に喩えられるほど臭いのが特徴なのだが、それも何か大人の階段をのぼった気がして気分が良かったので吸っていた。何より吸ったときにガツンと来る煙の感じが好きだった。カートンで買い込み、一日一箱ぐらいのペースで病的に吸った。このタバコはとにかく燃焼するのが早く、喫煙所で談笑していると普通の人が1本吸う間に2本吸えてしまうのだ。

 

 その後、ピース、ジ・ダン、アークロイヤルメビウスオプション、ホープ、、など様々な浮気をしたが、当分の間はラッキーストライクメインで好みが継続した。

 

 社会人になり、自由な時間が減少し体力が落ちると、自然とタールを落とす方向になった。そこで、ラッキーストライクに取って変わったのが、マルボロゴールドである。

 

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通称「金マル」

 金マルはタール6mmと数値は控えめながら、しっかりとした深いタバコの味わいが特徴だった。欠点は他のタバコと比較して若干値段が高いこと。押しに弱い新人だったので、上司や先輩に「1本ちょうだい」なんて言われると、「1本幾らだと思ってるんだこの野郎、そもそも後輩にたかるんじゃねえこの、、」なんて心の中で思いながらサービス・スマイルで渡す(何なら火もつける)のが本当に嫌だった。

 

 

・タバコからの卒業

 きっかけはダイエットだった。食生活改善により、2か月で7~8kgの減量に成功したのをきっかけに、もっと健康的な世界を見てみたくなった。身の回りで何から改善できるかと探したときに、まず目についたのが丁度吸っていたタバコだった。

 タバコを吸っていると、朝や歯磨きの時にえずきが起こり、また慢性的に気管支の辺りが苦しいことにはずっと気が付いていた。しかし、やめたらニコチンが切れたストレスでおかしくなってしまうのではないだろうか、、ということが本当に心配で、なかなか決め切れていなかった。

 結論から言うと、やめることはそんなに難かしくなく、むしろやめてからのメリットに驚愕する日々が続いた。大事なのは、禁煙というより、卒煙した(タバコから卒業した)と自分に言い聞かせ、衝動的に始めることだ。

 禁煙を始めた最初の2週間ほどはたまに「吸いたい」という禁断症状が起きたが、そのたびにガムやミンティアを食べていたら何とかなった。また、そのようななかでも、禁煙による日常生活でのメリットが大きかった。以下にそれを列挙したいと思う。

 

【タバコをやめることのメリット】

・時間的余裕が出来る(一日30分の節約)

・思考がまとまるようになる→言いくるめられなくなる

・おじさんとのだるいタバコミュニケーションが必要なくなる

・声が大きくなる

・カラオケの点数が10点上がる

・息切れしなくなる

・睡眠が深くなる

非喫煙者からの見られ方が180度変わる

・金銭面でささやかな節約ができる

・えずかなくなる

 

、、などなど

 

 タバコを吸うことで得られるメリットよりも、吸わないことで得られるメリットの方が項目数ベースで圧倒的に多い。時間的拘束からの解放・健康面への好影響を感じる度に豊かな気分にさせてくれる。是非、この記事を残してもう二度と吸わない様にと自分への戒めにしたいと思うし、やめたいなぁ、、なんて思っている人の力になれたらと思います。

 

■まとめ

 でも男の子なら人生経験として吸いたくなるのはしょうがないですよね。