20代中盤からのタイピング速度の向上方法
※注:前置きがめちゃめちゃ長いです。
※前置きの要約:パソコン嫌いでどうしようもない状態から、タイピング速度を改善しようと思い立った経緯が書かれています。
社会人1年目のとき、とにかくパソコンに向かうのが辛かった。
配属1日目に先輩から渡されたのはHPのA3サイズの黒いノートパソコン。重さ3Kg相当。「ごめんね、課の予算の都合で君にはこれしか渡せないんだ」とのことでしぶしぶ使い始めることになった。コンパクトなレッツノートをバリバリ使いこなして、2WAYのカバンにしまい込み取引先の工場監査やコスト交渉に行くことを夢見ていた当時の自分にはショックが大きすぎる出来事だった。
ハード面の不満もさることながら、当時の自分はエクセルでの計算処理やタイピングでの議事録作成やメール作成もままならないぐらいパソコンが出来なかった。大学生の頃までオタク面で秋葉原に入り浸っていながら、パソコンでやることはニコニコ動画やアニメを観る程度だったのである。
それぐらいパソコンが出来ない自分だったから、とにかく処理の一つ一つが遅かった。パソコン処理が遅いだけでなく、自分は口下手だった。メーカー購買スタッフの仕事は、購入品の購買の規模が小さければ小さいほど言ったもの勝ちの世界だ。自社に致命的な落ち度が無い限りは、とにかくいかなる場面でも高圧的な態度を取り、マジで嫌われない程度に相手(取引先)を言いくるめる能力が必要になる。その状況で口下手は致命的な短所だった。
当時保険テレアポすら断れないぐらい気弱で情弱だった自分は、取引先の猛者の様な中高年営業マンから、まるで今までの取引の憂さ晴らしかの様に仕事を断られた。見かねた上司から「口が下手ならせめて資料や処理が早くならないと使い物にならない。」「お前は購買よりは外部との折衝を伴わない生産管理に回したほうがよかったかもな。」などと言われてしまう始末。終いには「何を考えているかわからないから」という理由で面談室に呼び出されて紙の性格診断テストを受けさせられた。
そのような状況なのにも関わらず、パソコン処理がとにかく遅い。当然の様に仕事は山の様に溜まり、毎日22~23時過ぎまで苦手なパソコンと向き合って残業することを強いられた。
この生活を続けること2年ほどが経ち、エクセルの計算速度や発表資料の作成速度、また社会人としての立ち回りなどは身についた。仕事のレベルは、同期のなかで唯一新人の指導主任を任せてもらえるほどに改善傾向にあった。しかし、一向に改善しないスキルがあった。それがタイピング速度である。
まずキーボードを目で見ないでタイピングすることが出来なかった。そして小指と薬指でキーを打とうとしても指が硬直してしまって動かない。自分の指は他の人と違って神経の通り方が異常なのかと疑うほどに動かなかった。ただタイピング速度自体はパソコンへの単語登録やBackspaceキーの高速連打などを使って何とか仕事に支障が出ないレベルに補っていた。もうこれは箸や鉛筆の持ち方の類で、練習したところで出来ないものは出来ないだろうから仕方ないか、、、と割り切ろうとしていたとき、Youtubeでこの動画に出会った。
タイピングの練習してますか?寿司打で10000点。社会人の必須スキルです。【マコなり社長公認切り抜き】 - YouTube
サラリーマンとしてのセンスが全く無く、自己啓発本の目利きも無かった自分は毎日マコなり社長などのビジネスYoutuberの動画を観あさっていた。「まあこの程度は自分は出来てるよなあ、、」というアマアマの根性で、ほとんどの動画の内容はさらっと観てすこし仕事に取り入れる程度の感覚で視聴していた。しかし、このタッチ・タイピングだけは明確に自分が逆立ちしても出来ないスキルだった。
布団から起き上がり、動画で紹介されていた寿司打 (typingx0.net)をやってみるものの、初級の3000円コースすらクリアできない。インターネットでタイピング練習 イータイピング | e-typing ローマ字タイピングでのランクは最低のEだった。この程度も出来ないなんて自分はサラリーマンとしてやっていくのは無理なのかなあなんて悲しい気分になり、そのときは現実に目を背けて寝た。
しかし、コロナもあり自分の生き方を考えるなかで、この問題に向き合わなければならない時が来た。転職しようが再進学を目指そうが、タッチ・タイピングすら出来ずに「前の会社ではオフィスワークをしていました」なんて恥ずかしくて言えない。そこで退職の意識が固まってきたところで、漸く重い腰をあげてタッチ・タイピングおよびブラインドタッチの練習を開始した。結果、寿司打では10000円コースクリア、E-typingではThunderレベルまで現状改善している。この記事では、それが出来るようになった過程を書いていきたいと思う。そして、自分の様に20代中盤過ぎてタイピング速度が一向に改善しない人の助けになれたら非常にうれしいです。
■タイピング速度向上のためにやったこと
①キーボード配列を覚える
②キーボードを買い変える
③E-typingでお気に入りの課題を一つ繰り返す
④寿司打ちの10000円コースを繰り返す
⑤E-typingで月次ランキング課題に挑戦する
■まとめ
・寿司打で10000円出せる様になるまでにかかった期間
・タッチタイピングが出来るようになって良かったこと
・今後の目標
以下詳細を書いていきます。
■タイピング速度向上のためにやったこと
①キーボード配列を覚える
タイピング時に小指と薬指が動かない理由は、この指でどのキーを押したらいいかがわからない状態だからだ。そして、どのキーがどこにあるのかを知らないと無意識に特定の指で任意のキーを押せるようにはならない。このためにはキー配列を徹底的に覚える必要がある。具体的には、以下の様な画像をプリントアウトしてモニターの脇や下に貼る。
自分の場合は、デスクでメールを書く時でもブログを書く時でも何でもこの画像を見ながらタイピングをしていくと2~3週間ぐらいで小指と薬指が動く様になってきた。
②キーボードを買い変える
長年慣れ親しんだやり方を変えるのは苦労やストレスが伴う。そのため、モチベーション維持はかなり難かしい。そこでお気に入りのキーボードを購入してモチベーションを無理やり保つことを提案したい。長ければ一日8時間以上は触るものだから良いものを買えば生活の質も向上するはず。
これだけスマホやタブレットが普及して、時代は音声入力やフリック入力になりつつあるが、キーボードの世界は奥が深い。例えば、スイッチの種類ごとに大きく⑴メルブレン ⑵パンタグラフ ⑶メカニカル ⑷静電容量無接点 の4種類に分かれていて、それぞれ打ち心地が全く違って面白い。
値段に関しては一般的に⑴⑵⑶⑷の順で高くなるが、あくまで打ち心地はヘッドホンの音質などと同様に好みなので、量販店のキーボード販売コーナーに実際に行って触ってみて、デザインも含め気に入ったものを購入するのが良い。おすすめはヨドバシカメラの新宿西口店の地下。
③E-typingでお気に入りの課題を一つ繰り返す
結論から言うと、会社員をやりながら毎日E-typingや寿司打ちで練習することは体力・気力的に困難だと思う。ただし会社のパソコンでこれらを作動させても何も言われない場合は不可能ではないかもしれない。
そのため、課題はあまり多くのものに手を出さないで固定の課題をやるといい。練習しているのに一向にスコアが良くならないと自己肯定感が下がるので、一つの課題で集中的にスコアを上げることは精神的にもおススメ。ちなみに自分は「転職面接の質問(転職編)」というものをやっていた。これでAランクが出せる様になるまで繰り返す。
④寿司打ちの10000円コースを繰り返す
E-typingで鍛えた下地を信じてとにかくやり続ける。寿司打ちの画面がにぎやかで気が散って苦手だったが、マコなり社長が出来るようになれと動画で言っていたのでやった。
⑤E-typingで月次ランキング課題に挑戦する
寿司打で10000円コースクリアを達成した後には、練習継続のためにE-typingの月次ランキング課題を繰り返す。寿司打での課題はフレーズや短文が主体だが、E-typingの月次ランキング課題では漢字や句読点を多く含む長文を打つ。これによりローマ字英語をそのまま打つのではなく、日本語を見てそれをローマ字英語に脳内変換してキー入力する練習が可能になる。
毎月課題の内容が変わり、内容も雑学系なのでなんか為になる。ランキングの表示形式も自分のハンドルネームで登録出来る様になっており、匿名制の寿司打よりリアル感があるので好き。
■まとめ
・寿司打で10000円出せる様になるまでにかかった期間
2021年3月中旬ごろに練習を開始し、達成したのが7月中旬なので、4か月まるまるかかった。運動神経や反射神経が良い人、要領がいい人はもっと早く達成できると思う。(ていうかこんな訳が分からない努力しなくても普通に出来ている)
・タッチタイピングが出来るようになって良かったこと
ータイピング練習自体が趣味になった
ー量販店のパソコンコーナーに行くのが楽しくなった
ーパソコンを開くのが楽しくなった
ー残業時間が減った
ーブログを書くのが楽しくなった
ー理系の友人のキーボードの種類に関する話についていけるようになった
ー暗記カードをパソコン上で作成するなど勉強の効率も上がった
・今後の目標
ー英語タイピングが出来る様になる
ーE-typingのローマ字月次ランキングで100位以内に入る
ー50音レベルで苦手キーの練習をする
ーブログの更新頻度を可能な限り上げる
■最後に
なんで大学生の時にやっておかなかったのかと非常に後悔しています。