サウナマシーン寺田

元サラリーマンによるサウナ絵日記

個人的サウナランキング(首都圏)ベスト5 第1弾

 

 サウナに出会ってから、人生が間違いなく好転した。ストレスのはけ口はお酒からサウナになった。また、俗に言う「ととのい」によって自律神経が安定し、躁鬱状態に陥ることはほぼ無くなった。仕事の疲れや、将来に対する不安も、「熱い」「冷たい」「気持ちいい」という感覚が全て忘れさせてくれた。もっと早く知っていれば、今頃はより豊かな生活を歩めていたかもしれないと思うと、後悔してもしきれないほどだ。

 

 コロナウイルスの蔓延が始まってから、何故だかサウナにはまった。今思い返せば娯楽が限られていたのが関連していたと思う。昨年の5月にはまって以来なので、何だかんだサウナー(こう呼ばれるのは何か抵抗があるが、、笑)になってから1年ほど経過した。丁度いい節目なので、ここら辺で個人的おすすめサウナを紹介していこうと思う。とりあえず、首都圏(東京、神奈川、埼玉)に絞り5位から順に書いていきたいと思う。

 

※長くなるので、第1弾の今回は5位と4位を書こうと思います。

 

【第5位】 

サウナセンター (鶯谷)

【公式】サウナセンター(カプセルホテル)|東京都・鶯谷・入谷 (sauna-center.jp)

 

■評価

サウナ室     ★★★★☆ 90~100℃

水風呂      ★★★★☆ 13~15℃

暖かい風呂    ★★★☆☆ 40~42℃ 真水

ととのい場所   ★★☆☆☆ 5席

ホスピタリティ  ★★★★☆

 

■コメント

 ディープな街、鶯谷にある男性専用サウナ。鶯谷駅を出て、そういう系のホテル街を横目に道なりに進むと到着する。ただしこのホテル街も繁華街にあるギラギラした感じではなく、何かくたびれた感じがして、見ていて肩の力が抜ける感じのたたずまいだ。

 施設自体は6階建てで、浴場は最上階にあり下の階はカプセルホテルになっている。ホテルにも宿泊したことがあるが、よさげな寝具を使用していて良く疲れが取れる。夜はととのってからすぐ寝られて、朝もサウナで目を覚ますという贅沢な楽しみができるのがホテル付きサウナのいいところ。宿泊料金も入浴料と合わせて3000円程度(当時割引あり)と非常にリーズナブルな設定になっている。

 浴場は白を基調とした非常に清潔感があふれる見栄え。内風呂のみ。特に水風呂の底麺が光を反射すると若干虹色に輝く丸く白いタイルで埋め尽くされてて美しい。また、サウナ室入り口横に使い放題のアミニティ(歯ブラシ、垢すりタオル、麦茶・冷水・氷・塩)がありこれが大変ありがたい。個人的には麦茶に塩を入れて飲むことにはまっている。※嘘

 サウナ室はクラシカルなストーン式のもの。温度計は入り口のものとストーン近くのもの計2つ。ストーン近くのものは常に90℃以上を指している。オートロウリュ式ではないためか湿度はデフォルトでは低く、石が熱せられたかのようなカラッとした香りがして心地が良い。

 最大の特徴は、過激すぎるロウリュだ。土日には15時頃から1時間ごとに開催される大判振る舞い。ただしその威力は凄まじい。アロマの香りはヒノキ、レモングラス、ミントなど日によりバラバラ。しかし匂いなど関係がない。灼熱の彼方に誘われ、蒸気を嗅覚で感じる余裕はもはや無くなる。特に、最上段で浴びるロウリュはまさに光線で焼かれているかのような異常な熱さだ。顔面にタオルを巻いて受けなければならない。焼かれてしまう。ゴジラに焼かれたモスラの様な気持ちに毎回させられる。(おそらく毎回軽く火傷している笑)

 アウフグースにも手抜きが無い。まっすぐな眼差しをした漢が、確実に強い熱波を送ってくる。正直やめて欲しい。熱すぎる。焼かれる。しかし、この熱い視線を向けられると、腰を上げることは出来ない。誠意には誠意。最後まで熱波を浴びる義務が我々にはある。終了する頃には、拍手をする余裕が無いぐらい焼き尽くされる。

 水風呂にダイブすると、生(せい)を実感する。真っ白な天井にゆらゆらと映る水面(みなも)の模様を見て、我々は母なる海から生まれてきたということを悟る。そう、光線に焼かれても生きていたのだから。命の尊さを学習できる機会は鶯谷にある。

 欠点は整い椅子の数が少ないこと。凡そ5人分しか無いので、混雑時は風呂のヘリに座ることを強いられる。このサウナは『サ道』という漫画で紹介されているほど有名な様で、特に金曜日の夕方から夜にかけての時間は込み合う。ただし、宿泊していれば夜の遅い時間に少人数でゆっくりと楽しむことが出来る印象。ちなみに、運良く手すりがついた椅子に座ることが出来れば、宇宙を見ることが出来る。これは厳しい人間社会の椅子取りゲームに勝利した人間だけが味わうことが出来る特権なのだ。

 

【第4位】

おふろの国 (横浜市)

ファンタジーサウナ&スパ おふろの国 (ofuronokuni.co.jp)

 

サウナ室     ★★★★☆ 80~100℃

水風呂      ★★★★☆ 15~16℃

暖かい風呂    ★★★★☆ 38~44℃ 真水

ととのい場所   ★★★☆☆ 10席以上

ホスピタリティ  ★★★★★

 

 ■コメント

 神奈川県横浜市鶴見区にあるスーパー銭湯的な施設。男女兼用。鶴見区はスパ系施設の激戦区で、おふろの国以外にもラクスパ、ユーランドといった人気施設がひしめく大激戦区になっている。全ての施設がそれぞれ差別化を図り、ユニークな特徴を持っているのが鶴見区の施設の良いところだ。お風呂の国もその例外ではなくクセがかなり強い。

 施設は3階建て。ただし、1~2階は駐車場になっていて、実質稼働しているのは3階のみ。入店すると、クセの強すぎるオリジナルグッズが販売されている売り場が広がっている。「熱波道」「水風呂」「サウナ」と書かれたTシャツや短パンを見ていると、ああ、今日はサウナに思い切り入りに来たのか、、ということを視覚的に今一度認識することが出来る。このオリジナルグッズは、この施設に在籍されている熱波師の方々が発案で考案されたものらしく、ユーモアあふれるサービス精神をひしひしと感じる。

 浴場は歴史を感じさせるもの。この施設の正式名称は「ファンタジーサウナ&スパ おふろの国」だが、年期の入った浴場からはファンタジーよりはレガシーを感じる。シャワー数十分。湯舟の種類もスーパー銭湯としては申し分が無いぐらい確保されていて、しっかり露天風呂もある。風呂の温度の種類も豊富で、ベーシックな40℃前後のメイン浴槽から、42~4℃の熱風呂、38℃前後のぬる風呂がある。熱風呂と水風呂を行き来する交代浴をサウナのセットの間に挟むと、一回の入浴に奥行きが出るのでお勧め。

 水風呂はキャパが非常に大きく、MAXで10人ほど入ることが出来る。温度も15℃程度とやや低めの設定。水深が70cmほど?と深いため、全身を万遍無く冷やすことが出来る。また、僅かに水流が発生していて、これが良い感じに火照った身体の熱の衣をはがしてくれる。総じて懐の深いお父さん系の水風呂と思う。

 サウナ室は2つ。ドライで高温(90℃以上)のものと、多湿のもの(80℃前後)がある。ヒーターは電熱線系のもの。キャパはそれぞれのサウナ室でまあまあ大きく、各20名以上は入ることが出来る印象。サウナ室自体は特に際立った特徴が無い、優等生タイプのサウナ(普通であることが愛おしくなる系のサウナ)だと言える。しかし、これがロウリュで一変する。

 ドライ高温の方のサウナで、決まったスケジュールでロウリュが開催される。ロウリュのスケジュールはおふろの国のHPで確認できる。土日は15時から1時間おきに開催されている。ロウリュは在籍されている豊富な熱波師の方々により開催されている。「熱波師検定」なる民間資格をこの施設で取得することが出来、これにより熱波師を量産している模様。特に重鎮の熱波師の方がいて、この人のロウリュが面白い。プロレスラーのようないでたちで、ロウリュの前に長々とした口上が必ず行われる。口上の途中で、熱さに耐えきれなくなったお客さんが逃げ出すかの様にサウナ室から去る。すると、熱波師の合図で我々は「紳士の背中に拍手」をする。

 口上の途中で、「本日の合言葉」が発表される。その内容は売店で売っている商品や、食堂のメニューであることがほとんどだ。いくら宣伝されても買わない。そんなことより早くロウリュを開始してほしい。しかしこの焦らしにより、風呂上りの購買意欲が掻き立てられてしまう。直近では、オールフリーとグリーンダカラにはまるきっかけになった。(サントリー製品で固められているのも熱波師による誘導)

 漸くロウリュ開始かと思われると、「熱波の呪文」の合唱が始まる。呪文を初対面のいい大人20名で一斉に唱える。異様な気まずさと一体感がサウナ室を支配する。ロウリュはサウナ室備え付けのヒーターが電気式のもののため、熱波師が持ってくる「モバイルロウリュ装置」を用いて行われる。これは寸動のなかにサウナストーンを入れたのもを、バーナーで熱した装置で、ロウリュはこの装置に一気にバケツ一杯のアロマ水をぶちまけるという豪快なやり方で実施される。熱さは比較的控えめだが、長い口上を聴いた後の身体には非常に効くものがある。

 アウフグースもいくつかのパターンがあり、非常にユニークなものが多い。個人的に好きなのは「108熱波」という人間の煩悩の数の熱波を高速で送るものだ。もはや最後の方は何回あおいだか数えられていない。受けていて気持ちいいと同時に楽しいと感じるアウフグースは唯一無二だ。豊富な設備以外にも「熱波師」という人的財産が多数いらっしゃるため、なかなか飽きが来ない施設なので是非訪れていただきたい。

 

 

 

以上、ランキング5位と4位でした。

以降も上位ランクの施設をちょこちょこ紹介していこうと思いますので、気が向いたら見ていただけますと幸いです。

(まあサウナイキタイ見れば大体のこと書いてあるんですけどね!!笑)